仙台市で基礎のヒビ割れを保護する基礎塗装とは?やっていいケース・NGなケースを専門業者が解説

仙台市で基礎のヒビ割れ保護のために基礎塗装を行っている様子|基礎表面に塗料を塗布中の施工写真

目次

はじめに|基礎のヒビ割れを見つけて不安な方へ

仙台市で住宅の点検や外回りの掃除をしていると、「基礎にヒビが入っているのを見つけて不安になった」というご相談をよくいただきます。

「このヒビ割れは大丈夫なのか」「基礎塗装をすれば直るのか」「放置すると危険なのか」など、判断が難しいポイントが多いのが基礎部分です。

結論からお伝えすると、基礎塗装はヒビ割れを“直す工事”ではありません。 あくまで基礎を保護し、劣化の進行を抑えるための対策です。

基礎のヒビ割れには種類がある

基礎のヒビ割れは、すべてが危険というわけではありません。大きく分けて次の2種類があります。

① ヘアクラック(表面上の細いヒビ)

幅0.3mm以下程度の細いヒビ割れで、乾燥収縮や経年によって発生します。

仙台市の住宅基礎に発生したヘアクラック(細いひび割れ)|基礎コンクリート表面の軽微なひび割れ
基礎コンクリート表面に見られるヘアクラック(細かなひび割れ)

このタイプは、構造上すぐに問題になるケースは少なく、保護目的として基礎塗装が有効な場合があります。

② 構造クラック(深く大きなヒビ)

幅が広く、斜めや縦に大きく入っているヒビ割れは注意が必要です。

この場合、塗装で隠すのはNGです。必ず補修や専門的な調査が優先されます。

住宅の基礎コンクリートに発生したひび割れをイメージした写真
基礎のひび割れは種類によって危険度が異なり、早めの点検が重要です。

基礎塗装の本当の役割とは?

基礎塗装には、以下のような役割があります。

  • 雨水の染み込みを抑える
  • 中性化の進行を遅らせる
  • 凍害や劣化を防ぐ
  • 見た目を整える

ただし、基礎塗装は防水工事ではありません。 ヒビ割れを埋めたり、構造を補強する効果はないため、過度な期待は禁物です。

仙台市で基礎塗装の下塗りを行い、基礎コンクリート表面を整えている施工写真
基礎塗装の下塗りを行い、塗料の密着性を高めている工程

基礎塗装をしてよいケース

次のような状態であれば、基礎塗装による保護が有効なケースがあります。

  • ヘアクラックのみで大きなヒビがない
  • 表面が粉を吹いている(中性化が進行)
  • 雨染みや汚れが目立つ
  • 築10年以上で一度も基礎メンテナンスをしていない

これらは劣化の初期〜中期段階であり、塗装による保護で進行を抑えられる可能性があります。

基礎塗装の施工事例👇
仙台市太白区基礎塗装施工事例

基礎塗装をしてはいけないケース

以下の場合、基礎塗装だけで済ませるのは危険です。

  • ヒビ割れ幅が大きい(0.3mm以上)
  • ヒビから雨水が染み出している
  • 基礎内部に空洞音がある
  • ヒビ割れが年々広がっている

この状態で塗装をすると、一時的に見た目は良くなりますが、内部劣化を見逃す原因になります。

基礎の劣化の対処法

仙台市で基礎劣化が起こりやすい理由

仙台市は、以下の環境条件から基礎の劣化が進みやすい地域です。

  • 冬場の凍結と融解の繰り返し
  • 湿度が高く、雨量も多い
  • 積雪や融雪水の影響

特に基礎のヒビ割れ部分に水が入り込むと、凍害によって劣化が一気に進行することがあります。

基礎の欠け・剝がれが起きる原因
基礎のヒビ割れ放置は危険?補修費用について

判断に迷ったときのチェックポイント

次のチェック項目を確認してみてください。

  • ヒビ割れの幅は0.3mm以下か
  • ヒビ割れが増えていないか
  • 雨の日に基礎が濡れ続けていないか
  • 築年数が10年以上経過しているか

2つ以上当てはまる場合は、基礎塗装の前に専門業者による点検をおすすめします。

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まとめ|基礎塗装は「保護目的」と理解する

基礎塗装は、基礎のヒビ割れを直す工事ではなく、劣化を抑え、長持ちさせるための保護工事です。

仙台市のように凍害や湿気の影響を受けやすい地域では、状態を正しく見極めたうえで判断することが重要です。

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