「水切り金具がサビてきた…」
「外壁と基礎の境目から雨水が染みている」
「最近、基礎が剥がれてきたけど原因はこれ…？」
仙台市では、水切り金具のサビ・穴あき・歪みによる基礎劣化の相談が年々増えています。 水切りは外壁と基礎の境目にある細い金属部材ですが、ここが劣化すると雨水が基礎にまわり、凍害・剥離・ひび割れを引き起こします。
本記事では、水切り金具がサビる原因、基礎への悪影響、仙台の気候で劣化が進みやすい理由、交換費用、再発防止のポイントを専門業者として分かりやすく解説します。
目次
水切り金具がサビて穴あく原因
水切り金具は外壁内部の水を外へ逃がす大切な部分ですが、劣化が進むとサビ・穴あきが発生します。特に仙台市は湿気や凍結の影響で劣化スピードが速い傾向があります。
① 雨水が当たりやすい構造
水切りは外壁の一番下にあるため、雨水が集中して当たりやすい位置にあります。 長年の雨で塗膜が剥がれ → サビ → 穴あきへ進行します。
② 水切りの勾配不良・施工不良
勾配が弱い、または逆勾配になっていると、水が滞留しサビの原因になります。
③ 海風・湿気・雪による腐食
仙台は沿岸部の湿気、冬季の融雪の湿気が多く、金属がサビやすい環境です。
④ 外壁内部からの水分（雨漏り・結露）
外壁のひび割れやシーリング切れから水が入り、 水切り裏に溜まり裏側からサビるケースもあります。
⑤ 経年劣化（築15〜25年で多発）
水切り金具は鋼板製が多く、耐用年数は15〜25年程度。 年数が経つとサビ・塗膜の浮き・穴あきが発生しやすいです。
サビ・穴あきが基礎に与える悪影響
水切り金具の劣化は外観の問題ではなく、基礎を傷める重大トラブルにつながります。
① 基礎に雨水がまわり込み劣化する
水切りが穴あくと、外壁からの雨水が基礎側へ流れ込み、 基礎の剥離・ひび割れ・中性化を早めます。
② 凍害（とうがい）で基礎がボロボロになる
冬に基礎内部の水が凍結→膨張し、 基礎表面がバリッと剥がれる凍害が発生します。
③ 外壁材も劣化が進む
水切りから浸入した水がサイディング裏へまわり、 内部腐食・断熱材の湿気・雨漏りの原因に。
④ シロアリ被害のリスク増大
湿気が溜まることでシロアリが寄りやすくなり、 基礎近くの木材腐食につながることも。
仙台市で水切り金具の劣化が進みやすい理由（気候・立地・外壁構造）
仙台市は地域特有の気候・立地・住宅構造の影響で、 水切り金具のサビ・穴あきが全国平均より早く進む傾向があります。
① 冬の凍結が金属劣化を早める
仙台の冬は気温差が激しく、 凍結 → 融解 → 凍結を繰り返すことで金属が膨張・収縮し、 塗膜の浮き・サビの発生・穴あきを引き起こします。
② 海風による塩害（沿岸部）
仙台港側や若林区、宮城野区の沿岸部では、 海風による塩分の付着で金属がサビやすくなります。
③ 横殴りの雨・湿気が多い地域
仙台の強風は雨が横から叩きつけるため、 水切りが常に濡れた状態となり腐食を早めます。
④ サイディング住宅が多く、水切りが必須部材
仙台市はサイディング住宅が多い地域のため、 水切り金具が劣化すると基礎に直接雨水が浸入しやすい構造です。
⑤ 冬の雪解け水が金具に溜まりやすい
雪が溶けて流れ落ちる水が水切りに集中し、 サビ・穴あき・基礎劣化の原因になります。
水切り金具の交換・補修方法と費用相場
水切り金具の状態によって補修方法が変わります。 ここでは「サビが軽度〜中度」の場合の工事を紹介します。
① サビの初期（軽度）
・表面のサビをケレンで除去
・防錆プライマーを塗布
・トップコートで保護（部分塗装）
費用相場：5,000〜15,000円（1箇所）
② サビ穴が空いていないが浮きがある（中度）
・古い塗膜や浮いた部分を除去
・防錆処理
・水切り全体を塗装で保護
費用相場：8,000〜25,000円（1箇所）
③ 部分的に穴あき（中度〜重度）
・穴が小さい場合 → パッチ補修（金属パネル当て）
・周辺のサビ除去
・防錆処理 → 仕上げ
費用相場：10,000〜30,000円（1箇所）
④ 穴あき・サビが広範囲（重度）
水切り金具のサビが進行し、穴あきが複数箇所に広がっている場合は、 部分補修では再発リスクが高いため交換が基本になります。
- 既存の水切り金具を撤去
- 下地・外壁取り合い部の清掃と補修
- 新しい水切り金具を取り付け
- 継ぎ目や端部を防水処理
費用相場：25,000〜60,000円（10m前後）
⑤ 基礎の剥がれ・欠けが同時に起きている場合
水切りの穴あきによって基礎へ雨水が回り、すでに基礎劣化が進んでいるケースです。 水切り交換と同時に、基礎の断面修復やモルタル補修を行います。
- 水切り金具の交換
- 劣化した基礎表面のケレン・除去
- 樹脂モルタル／断面修復材で成形
- 必要に応じて基礎保護塗装
費用相場：40,000〜120,000円（劣化範囲による）
⑥ 外壁の取り合い部から雨水が侵入している場合
水切りだけでなく、外壁のシーリング切れやひび割れが原因で水が回り込んでいる場合は、 外壁側の補修もセットで行わないと再発します。
- シーリング打ち替え／増し打ち
- 外壁ひび割れ補修
- 水切り金具の交換・防錆処理
費用相場：50,000〜150,000円
再発防止のポイント
水切り金具のサビ・穴あきを防ぐには「水分・塩分・滞留」を減らすことが重要です。
① 水切りに水が溜まらない状態を作る
勾配が弱い・逆勾配のまま放置するとサビが加速します。 交換時に正しい勾配で施工することが大切です。
② 外壁シーリング・ひび割れを早めに補修
外壁側から水が入ると、裏側から水切りがサビます。 シーリング劣化は水切りサビの主要原因です。
③ 雨どいの詰まり・勾配不良を直す
雨どいが溢れると水切りに大量の水が当たり続けます。 雨どいの正常排水も再発防止に直結します。
④ 防錆塗装＋定期点検
築15年を超えたら、外壁塗装のタイミングで水切りも防錆塗装するのが理想です。
関連記事（あわせて読みたい）
- 基礎の剥がれ・欠けが起こる原因と補修費用
- 基礎のひび割れは危険？ヘアクラック・構造クラックの見分け方
- 外壁シーリングの肉痩せ・ひび割れ原因と補修方法
- 外壁の雨だれ（雨筋汚れ）の原因と落とし方
- 雨どいの詰まり・溢れの原因と対策・清掃費用
- 外壁がボロボロに！？仙台市で増えている凍害の原因と対策
よくある質問（FAQ）
Q1. 水切りのサビは塗装だけで直りますか？
サビが軽度なら防錆塗装で対応可能です。 ただし穴あきがある場合は交換が必要です。
Q2. 水切りの穴あきを放置するとどうなる？
基礎へ雨水が回り込み、剥離・ひび割れ・凍害が進行します。 外壁内部の腐食や雨漏りにつながることもあります。
Q3. 交換は外壁塗装と同時が良い？
はい。足場を組むタイミングで 外壁塗装＋水切り交換（防錆含む）を一緒に行うとコスト効率が良いです。
Q4. どれくらいの築年数でサビやすい？
築15〜25年で一気に増えます。 沿岸部や北面は特に早いです。
Q5. 点検だけでもお願いできますか？
はい、kntリフォームは無料点検を実施しています。 水切りの状態と基礎への影響を確認し、最適な補修をご提案します。
無料相談・お問い合わせ
水切り金具のサビ・穴あきは、見た目以上に基礎の寿命を縮める重要な劣化サインです。 仙台市の冬は凍害リスクが高く、放置すると基礎の剥離・ひび割れが一気に進行します。 「少しサビてきたかも？」という段階での点検が、結果的に一番安く、安全です。
📞 お電話・LINEからお気軽にご相談ください！
022-204-3779
LINEでのご相談も大歓迎です。
お問い合わせはこちら： kntリフォーム お問い合わせフォーム
まとめ
水切り金具のサビ・穴あきは、雨水の滞留や塩害、凍結、外壁側からの水分侵入などが原因で発生します。 劣化すると雨水が基礎へ回り込み、剥離や凍害、ひび割れの原因になるため、早めの点検と交換が重要です。 外壁塗装のタイミングで水切りの防錆・交換を行うと、再発防止とコスト削減につながります。
