外壁の目地（つなぎ目）に入っているゴム状の材料を「シーリング（コーキング）」と呼びます。
仙台市で外壁点検をしていると、
- シーリングが細くなって隙間ができている（肉痩せ）
- ひび割れ・剥がれ・痩せが目立つ
- 触るとカチカチに硬い
- 黒ずみやカビが出ている
といった劣化がとても多く見つかります。
シーリングは「外壁の防水・気密を守る最後の砦」です。
ここが劣化すると、雨水が外壁の内部へ入り込み、雨漏り・下地腐食・断熱低下などの大きなトラブルにつながります。
特に仙台市は
- 冬の冷え込みと昼夜の寒暖差
- 海風を含む湿気
- 凍害・結露の起きやすい気候
が重なり、シーリングの劣化スピードが早い地域です。
この記事では、仙台市の住宅で多いシーリングの肉痩せ・ひび割れの原因と、補修の考え方を分かりやすく解説します。
目次
- 外壁シーリング（コーキング）とは？役割を簡単に解説
- 肉痩せ・ひび割れの代表的な劣化症状
- 仙台市で劣化が早まる主な原因
- 放置するとどうなる？外壁内部で起きるリスク
- 補修費用の相場（仙台市）
- 打ち替えと増し打ちの違い
- 補修すべきタイミングの目安
- よくある質問（FAQ）
- 無料相談・お問い合わせ
外壁シーリング（コーキング）とは？役割を簡単に解説
シーリングは、サイディング外壁やALC外壁などのつなぎ目（目地）や、サッシまわりの隙間を埋める防水材です。
主な役割は次の3つ。
- 雨水の侵入を防ぐ（防水）
- 外壁材の動きに追従して割れを防ぐ（伸縮）
- すきま風や結露の原因になる隙間を塞ぐ（気密）
シーリングが正常なら、外壁はしっかり雨を弾き、内部を守れます。
逆に劣化すると、外壁材の隙間から水が入り込むため、見えない場所で腐食が進みやすくなります。
肉痩せ・ひび割れの代表的な劣化症状
シーリングの劣化は、次のような形で現れます。
① 肉痩せ（細くなって隙間ができる）
シーリングが乾燥・収縮し、目地の中央がへこんだり、両端が離れて隙間が出る状態です。
雨水が入りやすくなる一番危険なサインです。
② ひび割れ（表面に細かい亀裂）
紫外線や寒暖差で硬化が進むと、ゴムの弾力が失われ、表面にヒビが入ります。
ヒビが深くなると、防水性は急激に低下します。
③ 剥離（外壁からシーリングが浮く・剥がれる）
目地の片側だけ剥がれて隙間ができる症状。肉痩せと並んで雨漏りリスクが高い劣化です。
④ 硬化（触るとカチカチ）
指で押しても弾力がなく、硬い状態なら寿命が近いサインです。
関連記事
仙台市で外壁シーリングの劣化が早まる主な原因
シーリングは全国どこでも劣化しますが、仙台市では次の理由で劣化スピードが早い傾向があります。
① 冬の寒暖差（凍結と収縮によるダメージ）
仙台市は冬が冷え込み、朝と昼の気温差が大きい日が多くあります。
この寒暖差によりシーリング材が伸び縮みを繰り返し、ひび割れ・剥離の原因となります。
② 紫外線による表面硬化
南向きの外壁は特に紫外線が強く当たるため、シーリング表面が硬くなり、弾力が失われます。
弾力を失ったシーリングは、建物の動きに耐えられずひび割れを起こします。
③ 施工不良（打ち込み不足・プライマー不足）
10〜15年前の施工では、プライマー（接着剤）の不足や奥まで充填していない不良施工も少なくありません。
これにより、片側が剥がれる片側剥離が多く見られます。
④ 外壁材の動き（サイディングが湿度で伸び縮み）
サイディング外壁は温度や湿度で膨張・収縮します。
その動きに対してシーリングが追従できなくなると、肉痩せ・ひび割れが起きます。
⑤ 経年劣化（10〜15年が寿命の目安）
一般的にシーリングの寿命は10〜15年です。
築15年以上で、未メンテナンスの家は劣化がほぼ確実に進行しています。
放置するとどうなる？外壁内部で起きるリスク
シーリングの劣化は「雨漏りの前兆」です。放置すると次のような深刻な問題が起こります。
- 外壁の目地から雨水が侵入し、内部が腐食
- 断熱材が濡れ、カビの発生・断熱性能低下
- 外壁材の反り・浮き・割れが発生
- 柱や構造部の腐朽に発展するケースも
外壁は見た目がキレイでも、シーリング劣化だけで内部腐食が進む「隠れ雨漏り」が非常に多いです。
外壁シーリング補修の費用相場（仙台市）
仙台市でのシーリング補修工事の費用目安はこちらです。
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| シーリング増し打ち（1m） | 700〜1,500円 |
| シーリング打ち替え（1m） | 1,000〜2,000円 |
| サッシまわりのシーリング補修 | 8,000〜20,000円 |
| 外壁全面のシーリング施工 | 10〜25万円前後 |
劣化が進んでいる場合や外壁材の種類により変動します。
「増し打ち」と「打ち替え」の違い
シーリング補修には大きく2種類あります。
▶ 打ち替え（基本はこれ）
古いシーリングをすべて撤去し、新しく充填する方法です。
- 最も耐久性が高い
- 雨漏りリスクを確実に防げる
▶ 増し打ち（部分的な応急処置）
古いシーリングの上から新しい材料を足す方法。
- 費用は安いが耐久性は低め
- 目地の奥まで劣化している場合は不向き
サイディング外壁の場合は、基本的に打ち替え推奨です。
関連記事
補修すべきタイミングの目安
次の症状が見られたら、シーリングは早めの補修（特に打ち替え）をおすすめします。
- 目地の中央がへこんで細くなっている（肉痩せ）
- 表面にひび割れがある
- 両端が浮いて隙間ができている（剥離）
- 触ると硬く、弾力がない
- 外壁材の反り・浮きが見られる
- 築10〜15年以上、シーリング補修をしていない
特に仙台市は凍害・寒暖差による劣化が起きやすく、全国平均より補修サイクルが早い傾向があります。
よくある質問（FAQ）
Q1. シーリングは自分で補修できますか？
応急処置程度なら可能ですが、打ち替えは専門業者でないと難しいです。
見た目は埋まっていても、奥が剥離しているケースが多く、DIYはおすすめしません。
Q2. 外壁塗装と同時にしたほうが良い？
はい。一般的に外壁塗装＋シーリング打ち替えはセットで行います。
塗装と合わせることで、耐久性が高まり工期も短縮できます。
Q3. サッシまわりも打ち替えが必要？
サッシまわりは増し打ちが多いですが、劣化が激しい場合は打ち替えが必要です。
Q4. シーリング材の種類で耐久性は変わる？
変性シリコン・ウレタン・高耐久タイプなど種類により持ちが変わります。
外壁には高耐久型の変成シリコンが最も適しています。
無料相談・お問い合わせ
外壁シーリングの劣化は、見た目以上に建物内部へ深刻な影響を与える重要な症状です。
肉痩せ・ひび割れ・剥離は雨漏りの直前サインともいえるため、早めの補修が住まいを長持ちさせる最大のポイントです。
kntリフォームでは、仙台市・名取市の住宅に特化した外壁点検を無料で実施しています。
📞 お電話・LINEからお気軽にご相談ください！
022-204-3779
LINEでのご相談も大歓迎です。
お問い合わせページはこちら： kntリフォーム お問い合わせフォーム
