「冬の寒い時期に外壁塗装はできるの?」という質問をよくいただきます。
たしかに仙台市では12月〜2月にかけて気温が5℃を下回る日が多く、外壁塗装に不向きと思われがちです。
しかし実際には、正しい施工環境と管理を行えば冬でも外壁塗装は十分可能です。
なぜ「冬は塗装できない」と言われるのか?
外壁塗装で使用する塗料は、乾燥・硬化するためにある程度の温度と湿度が必要です。
ほとんどの塗料メーカーでは、施工基準として気温5℃以上・湿度85%以下を推奨しています。
この条件を満たせないと、塗料が正しく硬化せず、塗膜不良や剥がれの原因になります。
仙台市の冬は平均気温が2〜6℃程度。夜間は氷点下になる日も多く、
特に朝夕は湿度が高く「結露・霜・凍結」が起こりやすいのが特徴です。
このため、塗料の乾燥が遅れたり、下地との密着が不十分になるリスクがあるのです。
仙台市の冬の気候を把握することが重要
仙台市は太平洋側気候のため、雪の量は比較的少ないですが、
「日中と夜の寒暖差」が大きく、冬は乾燥しやすい傾向にあります。
1月の平均最低気温は-1.6℃、最高気温は5.2℃前後。
日中は塗装に適したタイミングもあるため、施工時間をしっかり管理すれば冬でも塗装可能です。
冬に外壁塗装を行うメリット
実は冬の外壁塗装には、他の季節にはないメリットもあります。
- 予約が取りやすく、スケジュールが柔軟(春・秋は繁忙期で混雑しやすい)
- 業者の施工スピードが安定しており、品質管理がしやすい
- カビ・藻の発生リスクが低いため、仕上がりが美しい

冬の塗装を成功させるための時間帯
冬季に塗装を行う際は、1日の中で気温が上がる時間帯を狙うことが大切です。
仙台市ではおおむね午前10時〜午後3時が適しています。
朝は霜や結露が残るため、完全に乾いてから作業を開始し、
午後3時以降は気温が下がるため塗装を中止して乾燥時間を確保します。
▶ 第2部:冬でも塗装できる理由と、塗料選びのポイントへ進む
冬でも塗装できる理由と、塗料選び・メーカー推奨条件
外壁塗装は気温が低いと難しいと言われますが、実は現在の塗料は進化しており、冬でも施工できるように開発されています。
塗料メーカー各社は、寒冷地や冬季施工に対応した製品を数多く発売しています。
1. 最新塗料は低温硬化型が主流
近年では、気温5℃でも十分な硬化性能を持つ「低温硬化型塗料」が一般的になっています。
例えば、SK化研のプレミアムシリコンやプレミアムNADシリコンは、低温環境でも化学反応が進みやすく、冬でも安定した仕上がりを実現します。
メーカーのデータ上でも、気温5℃・湿度85%以下での塗布試験に合格しており、仙台市の冬にも対応可能です。
2. 施工管理を徹底すれば品質は保てる
冬の塗装では、外気温だけでなく壁面温度を確認することが重要です。
外気が5℃でも、日陰の外壁表面は3℃以下になる場合があり、塗装が不向きになります。
- 気温・湿度・壁面温度を3点セットで管理
- 霜・結露がある場合は乾燥を待ってから施工
- 塗布後は乾燥時間を通常より1.5〜2倍確保
3. 冬でも塗装をおすすめできるケース
「冬は避けた方がいい」と一概に言えないのが現代の塗装事情です。
むしろ、以下のような条件に当てはまる場合は、冬に工事を行うメリットもあります。
- 日照時間の確保がしやすい南向き住宅
- 降雪が少ない地域(仙台市中心部・名取市など)
- 凍結しにくいコンクリート基礎や金属外壁
- 急を要する雨漏りや外壁剥がれなどの補修工事
4. メーカーが示す施工中止の条件
- 気温が5℃未満または湿度が85%以上
- 外壁表面に霜・水滴・結露が残っている
- 強風や降雪の予報がある
仙台市で冬季に外壁塗装を行う際の注意点と施工対策
仙台市の冬は、気温の低下と乾燥、朝晩の霜が外壁塗装の大きな敵になります。
しかし、これらのリスクを正しく理解し、適切な工程管理を行えば、冬でも安定した品質を保つことが可能です。
1. 朝露・霜・結露への対策
朝の時間帯は壁面が濡れていることが多く、塗料が密着しづらい状態になっています。
そのため、霜や露が乾く午前10時以降を目安に作業を開始し、完全に乾燥してから塗装を始めることが大切です。
また、北面や建物の陰になる部分は乾燥が遅いため、日当たりの良い南側から順番に塗装を進めることでムラを防げます。
2. 乾燥時間を通常より長く確保する
冬は気温が低い分、塗料が硬化するスピードが遅くなります。
一般的な春・秋に比べて1.5倍〜2倍の乾燥時間を確保するのが理想です。
乾燥が不十分なまま次の塗装を行うと、ツヤが出なかったり、気泡・割れの原因になります。
3. 天候と気温の急変に備える
仙台市では、昼間は晴れていても夕方から急に冷え込み、気温が一気に下がることがあります。
そのため、施工当日の天気予報だけでなく、翌朝の最低気温も確認しておくことが重要です。
4. 強風と乾燥対策
冬の仙台は風が強く、空気が乾燥しています。
このため、塗料が乾きすぎて表面だけ先に硬化してしまう「表面乾燥」が起きやすい時期です。
スプレーガンではなくローラー塗りを採用する、塗布面積を小分けに進めるなどの工夫でムラを防ぐことができます。
5. 足場と安全管理も忘れずに
冬季は足場が凍結しやすく、作業中の転倒事故が増える季節でもあります。
朝一番に足場板の凍結や霜を確認し、安全を確保してから作業を開始します。
冬季塗装におすすめの塗料とまとめ
ここまで、仙台市で冬に外壁塗装を行う際の注意点や管理方法を紹介しました。
最後に、寒冷期でも安定した仕上がりを実現できるおすすめ塗料と、施工時の最終チェックポイントをまとめます。
1. 冬でも硬化しやすい塗料を選ぶ
- SK化研:プレミアムシリコン — 耐久性とコストバランスに優れ、冬季でも施工可能。
- SK化研:プレミアムNADシリコン — 1液型で低温硬化が早く、施工効率が高い。
- SK化研:プレミアム無機 — 高耐候・高耐久。乾燥時間が長くてもツヤが保たれる。
2. 塗装時に必ず守るべきチェックポイント
- 壁面温度が5℃以上であることを確認
- 霜や結露がない状態で施工を開始
- 15時以降は塗装を控え、乾燥時間を確保
- 翌朝の最低気温と天候を確認
- 強風・乾燥時は塗布範囲を小分けに進行
3. 冬の外壁塗装を依頼するタイミング
冬季は繁忙期ではないため、スケジュールが柔軟で費用交渉がしやすい時期です。
「春に向けて早めに準備したい」「劣化を進ませたくない」という方には最適な季節です。
まとめ|冬でも外壁塗装は可能。条件を守れば美しく長持ち
仙台市では冬でも外壁塗装は十分に可能です。
気温5℃以上・湿度85%以下という基本条件を守り、施工時間帯を調整すれば問題ありません。
寒い時期に外壁の劣化が気になる方は、早めの点検をおすすめします。
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