「軒先からポタポタ雨水が落ちてくる…」「玄関前だけ雨の日になるとびしょ濡れになる」 仙台市でも、このようなご相談が毎年とても多く寄せられます。
本来、屋根に落ちた雨は雨樋(あまどい)がしっかり受け止めて地面へ排水されるため、軒先から直接落ちてくることはほとんどありません。 それでも軒先から雨が垂れてくる場合、どこかで「排水不良」や「破損」が起きているサインです。
この記事では、仙台市の戸建てでよく見られる 軒先から雨水が垂れる原因・放置したときのリスク・自分でできるチェック方法・修理費用の目安 を、外装リフォーム専門の視点から分かりやすく解説します。
目次
- まず確認したい「軒先から雨水が垂れる」主な症状
- 仙台市で軒先から雨水が垂れる主な原因
- 軒先からの雨水を放置するリスク
- 自分でできるチェックポイント
- 修理方法と費用相場
- よくある質問(FAQ)
- 無料点検・お問い合わせはこちら
まず確認したい「軒先から雨水が垂れる」主な症状
一口に「軒先から雨が垂れる」といっても、実際の症状はいくつかのパターンに分かれます。 症状ごとに原因が異なるため、まずは次のチェックリストで状況を整理してみてください。
- ・雨の日だけ、玄関ポーチの端からポタポタ落ちる
- ・軒樋の手前側からザァザァあふれてくる
- ・雨が降ると、ベランダの軒先から一気に滝のように落ちる
- ・雨樋の継ぎ目や曲がり部分から横に吹き出す
- ・大雨や雪解けのときだけあふれる
これらはすべて、雨樋が正常に排水できていないサインです。 詳しい「雨樋からポタポタ落ちてくるケース」をまとめた記事もあるので、合わせてチェックしてみてください。
▶ 仙台市で雨樋から雨水がポタポタ落ちてくる原因と交換費用|放置すると危険な劣化症状とは?
仙台市で軒先から雨水が垂れる主な原因
ここからは、軒先から雨水が垂れてしまう代表的な原因を、仙台市での実際の事例を交えながら解説します。
● 原因① 雨樋のオーバーフロー(排水しきれずあふれている)
大雨のときに雨樋の手前側からザァザァ溢れている場合、もっとも疑わしいのがオーバーフローです。
オーバーフローが起きる主な要因は、
- ・縦樋(たてどい)に落ち葉や泥が詰まっている
- ・集水器(じょうご部分)にゴミが溜まっている
- ・雨樋自体のサイズが雨量に対して足りていない
仙台市青葉区や太白区など樹木が多いエリアでは、落ち葉や松葉による詰まりが特に多い傾向です。
落ち葉対策については、こちらの記事も参考になります。
▶ 仙台市で雨樋の落ち葉よけネットは必要?効果・メリット・デメリット・費用相場を徹底解説

● 原因② 雨樋の勾配不良(逆勾配・たるみ)
雨樋は、わずかな角度(勾配)をつけて取り付けることで、雨水が自然と縦樋へ流れる仕組みになっています。 しかし、勾配が逆向きになっていたり、途中でたるんでいたりすると、水が途中で溜まって軒先からあふれてしまいます。
仙台市では、次のような原因で勾配不良が起きることが多いです。
- ・雪の重みで樋が変形した
- ・金具がサビて曲がり、樋が垂れている
- ・新築時・過去の工事で勾配の取り方が不適切だった
「見た目はあまり壊れていないのに、水だけあふれる」という場合は、勾配不良が隠れていることが多いです。
勾配不良について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
▶ 仙台市で雨樋の勾配不良が起きる原因と修理費用|水漏れ・溢れる症状の改善方法

● 原因③ 雨樋や金具の破損・外れ(雪害・強風によるもの)
「ある日から急に軒先から雨が落ちるようになった」という場合は、物理的な破損の可能性が高いです。
特に仙台市では、
- ・大雪や凍結で樋が引っ張られて割れた
- ・屋根から落ちた雪で金具ごと外れた
- ・強風で樋がねじれてしまった
といったケースが多く、割れた部分や外れた金具の位置から雨水がダイレクトに落下します。
破損が疑われる場合はこちらの記事も参考になります。
▶ 仙台市で雨樋の破損が急増!雪や凍結で壊れる原因と修理・予防のポイント
▶ 仙台市で雨どい金具がサビる・外れる原因とは?修理費用と劣化サイン

● 原因④ 軒先の屋根形状と雨樋の位置ズレ
屋根の先端(軒先)の形状や、過去の屋根リフォームによって、雨水の落ちる位置と雨樋の位置が合っていないケースもあります。
例えば、
- ・屋根カバー工法で屋根が少し伸びたが、雨樋を移設していない
- ・屋根材のズレで、雨水が樋の外側へ飛び出している
- ・勾配がきつい屋根で、雨水が勢いよく飛び越えてしまう
この場合は、雨樋位置の調整や集水器の追加などで改善できます。
● 原因⑤ 軒天・外壁からの二次的な雨漏り
雨樋だけでなく、軒天(のきてん)や外壁との取り合い部分から雨水が染み出しているケースも要注意です。
次のような症状がある場合、
- ・軒天の一部が黒くシミになっている
- ・ベニヤが膨れて波打っている
- ・塗装が剥がれてボロボロになっている
雨樋トラブルだけでなく、屋根や外壁の内部で雨漏りが進行している可能性があります。
軒天の劣化・雨漏りについてはこちらもご覧ください。
▶ 仙台市で軒天(のきてん)修理・張り替えを検討中の方へ|劣化症状と費用相場

軒先からの雨水を放置するリスク
「玄関が少し濡れるだけだから…」「たまにあふれるだけだから…」と放置してしまう方も多いですが、 軒先からの雨水をそのままにしておくと、次のようなトラブルにつながるおそれがあります。
● リスク① 外壁・基礎の汚れ・劣化が一気に進む
雨樋からあふれた水や、軒先から直接落ちてくる水が外壁にかかり続けると、
- ・外壁に黒い雨だれ跡(雨筋汚れ)が濃く残る
- ・外壁材が水を吸い込み、凍害やひび割れが起きやすくなる
- ・基礎まわりに水が集中し、剥がれ・欠けの原因になる
実際に、雨樋の排水不良が原因で基礎の剥がれが進行していた事例もあります。
基礎の劣化については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶ 仙台市で基礎の剥がれ・欠けが起こる原因とは?補修方法と再発防止のポイント

● リスク② 玄関まわり・アプローチが常に濡れて滑りやすくなる
玄関ポーチやアプローチの上の軒先から雨水が垂れていると、 タイルやコンクリートが常に濡れた状態になり、滑りやすくなります。
特に冬場は、水が凍結して転倒事故の原因となることもあるため注意が必要です。 来客が多いご家庭や、お子さま・高齢の方がいらっしゃるお家では早めの対策をおすすめします。
● リスク③ 軒天・破風板・鼻隠しなど木部の腐食
軒先からの雨水が木部に直接かかり続けると、軒天・破風板(はふいた)・鼻隠しなどが腐食してしまうことがあります。
木部が傷むと、
- ・塗装が剥がれてボロボロになる
- ・カビ・コケが発生しやすくなる
- ・最終的には張り替えが必要になる
破風板の劣化・修理については、こちらの記事も参考になります。
▶ 仙台市で破風板(はふいた)塗装・交換を検討中の方へ|費用相場・劣化症状・修理方法
● リスク④ 雨音・水はねによるストレス
軒先から勢いよく雨水が落ちると、バシャバシャという水音が室内まで響き、 「夜眠れない」「テレビの音が聞こえない」といったストレスになることもあります。
また、地面に当たった水が跳ね返り、外壁の汚れや基礎へのダメージも増えてしまいます。
自分でできるチェックポイント
ここからは、専門業者に依頼する前にご自身で確認できるポイントをご紹介します。 危険を伴う作業もあるため、屋根の上には絶対に乗らず、地上や脚立から無理のない範囲だけ確認してください。
● チェック① 雨樋の中に落ち葉・ゴミが溜まっていないか
軒樋の上側から覗き込んで、落ち葉・泥・砂利などが溜まっていないか確認します。 特に、縦樋に繋がる集水器まわりは詰まりやすいポイントです。
- ・手を入れられる範囲だけ、落ち葉やゴミを取り除く
- ・ホースの弱い水圧で、樋の中の泥を流す
ただし、高所作業や無理な体勢での掃除は転落の危険があるため、難しいと感じたら無理をせず業者に任せましょう。
落ち葉対策をしっかり行いたい場合は、こちらの記事が参考になります。
▶ 仙台市で雨樋の落ち葉よけネットは必要?効果・メリット・デメリット・費用相場を徹底解説
● チェック② 雨樋がたるんでいないか・傾いていないか
家の少し離れた位置から、軒樋のラインを横から眺めてみてください。
- ・真っすぐでなく、一部分だけお辞儀しているように下がっている
- ・縦樋側に向かって流れるはずが、逆向きに傾いている
このような場合、勾配不良や金具の曲がりが起きている可能性があります。
勾配不良の詳しい原因・修理方法は、こちらの記事で写真付きで解説しています。
▶ 仙台市で雨樋の勾配不良が起きる原因と修理費用|水漏れ・溢れる症状の改善方法
● チェック③ 雨樋や金具が割れていないか・外れていないか
軒樋や縦樋のジョイント部分・金具の周りを見て、次のような症状がないか確認します。
- ・樋の側面や底が割れている
- ・金具が外れて樋が浮いている・ねじれている
- ・金具がサビている・触るとグラグラする
このような症状がある場合は、部分的な交換や金具の打ち直しが必要です。
金具の劣化については、こちらの記事が分かりやすいです。
▶ 仙台市で雨どい金具がサビる・外れる原因とは?修理費用と危険な放置リスク

● チェック④ 軒天や外壁にシミが出ていないか
雨樋まわりだけでなく、軒天・外壁の状態も合わせて確認しておきましょう。
- ・軒天に黒いシミがある
- ・表面が膨れてブヨブヨしている
- ・外壁に黒い筋状の汚れが伸びている
これらは、雨樋トラブルに加えて雨漏り・外壁劣化も同時に進んでいるサインです。
外壁の雨だれ跡や黒ずみについては、こちらの記事も参考になります。
▶ 外壁の雨だれ(雨筋汚れ)の原因と落とし方|仙台市で再発させないための対策
雨樋から雨水が垂れる時の修理方法と費用相場
ここからは、軒先から雨水が垂れてくるときに実際に行う修理方法と、費用の目安を分かりやすくまとめて紹介します。
● 修理方法① 落ち葉・泥の除去(清掃)
もっとも多いのは落ち葉・泥・砂利の詰まりです。 清掃だけで改善するケースが多く、費用も比較的安価です。
- ● 費用相場:5,000~15,000円
- ● 作業内容:樋内部のゴミ除去・ホースでの洗浄・集水器の詰まり改善 など
● 修理方法② 雨樋の勾配調整・金具交換
雨樋が適切な角度になっていない場合、オーバーフローが何度も発生します。
- ● 費用相場:8,000~25,000円
- ● 作業内容:金具の打ち直し・曲がりの補正・必要に応じて部分交換
金具のサビ・外れなどが酷い場合は交換が必要です。 写真付きの詳しい記事はこちら:
▶ 仙台市で雨どい金具がサビる・外れる原因とは?
● 修理方法③ 部分交換(軒樋・縦樋)
樋本体が割れている・変形している場合は部分交換を行います。
- ● 費用相場:10,000~40,000円
- ● 作業内容:割れている箇所のジョイント交換・樋本体の交換
● 修理方法④ 全交換(雨樋全体の更新)
家全体の雨樋が古い・歪みがひどい場合は全交換が必要になります。
- ● 費用相場:15万~35万円(住宅の大きさにより変動)
- ● 作業内容:既存撤去・新規取付・金具交換・縦樋交換など
● 修理方法⑤ 雪害による破損の復旧
仙台市では、雪の重みで軒樋が曲がる・落ちる被害が毎年発生します。 雪害の場合は火災保険が使えるケースがあります。
- ● 費用相場:0円(保険適用時)~35万円
- ● 火災保険で認められやすい症状:樋の歪み・縦樋の外れ・金具の曲がり
火災保険が使えるケース
雨樋のトラブルは、原因によって火災保険を使える場合があります。
● 火災保険の対象になるケース
- ・雪の重み(雪害)による破損
- ・台風・強風による破損
- ・突風で金具が外れた・雨樋が落ちた
これらは「自然災害による損害」と認められ、火災保険で修理費用が補填される可能性があります。
● 対象にならないケース
- × 経年劣化による割れ・たるみ
- × 自然詰まり(落ち葉やゴミ)
- × 施工不良が原因のトラブル
火災保険について詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
▶ 雨樋修理と火災保険は使える?仙台市・名取市での補償内容まとめ
よくある質問(FAQ)
Q1. 雨樋の清掃だけで改善することはありますか?
はい、落ち葉詰まりが原因の場合は清掃だけで改善するケースが多いです。 ただし高所作業になるため、安全のため業者へ依頼することをおすすめします。
Q2. どのくらいの頻度で点検した方がいいですか?
年1回の定期点検がおすすめです。 特に秋~冬にかけては落ち葉や雪害が増えるため、点検のタイミングとして最適です。
Q3. どこまでが火災保険の対象になりますか?
自然災害による破損(雪害・台風・強風など)が対象です。 経年劣化や詰まりによる水漏れは適用外になることが多いです。
Q4. 自分で掃除しても問題ありませんか?
1階部分で届く範囲なら問題ありませんが、無理な姿勢や脚立での高所作業は転落の危険があります。 2階部分は専門業者へお任せください。
実際の施工事例を見る(Before→After写真あり)
実際の雨樋修理・交換の施工事例はこちらからご覧いただけます。
▶ 実際の施工事例を見る(Before→After写真あり)
お問い合わせ
仙台市・名取市で雨樋の水漏れ・オーバーフローでお困りの方へ
専門スタッフが最短即日で無料点検に伺います。
最後までご覧いただきありがとうございました。 雨樋の不具合は早期発見がもっとも重要です。 少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

