目次
- はじめに|雨樋のジョイント部の水漏れは「部分劣化」が原因のことが多い
- 雨樋ジョイント部から水漏れする主な原因
- 放置するとどうなる?仙台市で特に多いトラブル
- 自分でできる応急処置
- 業者が行う修理方法と費用目安
- 交換が必要になるケースとは
- 仙台市で雨樋の不具合にお困りの方へ
はじめに|雨樋のジョイント部の水漏れは「部分劣化」が原因のことが多い
「雨樋のつなぎ目から水が垂れてくる」「ジョイント部分だけポタポタ漏れる」 仙台市でこのようなご相談は非常に多いです。
雨樋は屋根全体の雨水を受け止める設備ですが、ジョイント(接合部)は最も負荷がかかりやすい場所であり、接着剤の劣化・歪み・施工不良が起きるとすぐに水が漏れ始めます。
特に仙台市は強風・積雪・凍結がジョイント部に負担をかけやすく、他地域より劣化が早い傾向があります。
雨樋の火災保険を活用工事が気になる方はこちらもおすすめです:
雨樋は火災保険が活用できる?

雨樋ジョイント部から水漏れする主な原因
雨樋のつなぎ目から水が漏れる原因は、大きく分けて次の5つです。
① 接着剤(ボンド)の劣化
雨樋のジョイント部分はパッキンではなく専用の接着剤(樹脂系ボンド)で固定されているケースが多いです。 このボンドが硬化・ひび割れ・剥離することで隙間が生じ、雨水が漏れ始めます。
特に築15年以上の住宅では、接着剤が完全に劣化し、手で触るだけで剥がれてしまうことも珍しくありません。
雨樋の接合部と同じく、外壁のシーリングも劣化しやすい場所です。
シーリング劣化の記事はこちら

② 施工不良(接着剤の塗布不足・固定不足)
新築時や交換時に接着剤を適量塗っていなかったり、乾燥時間を確保していないと、 早い段階で隙間が発生し漏水の原因になります。
- 接着剤がまばらにしか塗られていない
- 押し込み不足で完全に密着していない
- 雨の日に施工して乾燥が不十分
これらは見た目では分かりにくく、数年後に突然水漏れとして現れます。
③ 強風・積雪でジョイントがズレる
仙台市は冬の積雪・風圧で雨樋に横方向の力がかかりやすく、ジョイントが微妙に歪むことで漏れが発生します。
特に北側の屋根は凍結 → 融解を繰り返すため、ジョイントのズレが起きやすい傾向があります。
雪害は破風板や屋根材にも影響します:
屋根の凍結対策はこちら

④ 雨樋内部の詰まりによる逆流
落ち葉・砂・苔が溜まると雨水がスムーズに流れず、ジョイント部から逆流して漏れることがあります。
特に庭木の多い住宅・公園横の住宅で発生しやすい症状です。

⑤ 雨樋自体の変形・たわみ
紫外線や経年劣化により樹脂製雨樋は必ず歪みます。 歪むとジョイントとの密着が弱まり、わずかな隙間から水が漏れます。
劣化が進むと、接着剤だけでは密着を維持できない状態になります。

放置するとどうなる?仙台市で特に多いトラブル
ジョイント部からの雨漏りは「少し漏れているだけだから大丈夫」と思われがちですが、放置すると被害が拡大し、修理費用が大きく膨らむケースが非常に多いです。仙台市は強風・降雪が多いため、症状の進行が早いのも特徴です。
特に次のような二次被害につながる恐れがあります。
- 外壁内部の断熱材が濡れてカビが発生する
- 雨樋全体が歪み、別のジョイント部でも漏れが発生
- 破風板・鼻隠しの腐食が進む
- 強風時に雨樋が外れる・飛ばされるリスクが増す
- 室内へ雨漏りが進行し、シミ・下地腐食が発生
とくに破風板・鼻隠しの腐食は一気に進むため、ジョイント部の水漏れとセットで発生しているケースが非常に多いです。
破風板が腐食する原因については、こちらの記事で詳しく解説しています:
破風板の腐食原因と修理のポイント
自分でできる応急処置
本格的な修理は業者対応が必要ですが、雨漏りがひどい場合の「応急処置」として次の方法が有効です。
① 防水テープで一時的に塞ぐ
ジョイント部の隙間を強力防水テープで塞ぐことで、応急的に雨水の侵入を抑えられます。 ただし、これはあくまで一時しのぎであり、根本解決にはなりません。
② 雨樋内部の落ち葉・ゴミを取り除く
詰まりが原因の場合は、樋内部の清掃で改善することがあります。 庭木が多い住宅では特に詰まりやすいため、定期的な清掃が有効です。
③ 支持金具が外れていないか目視確認
金具のズレや曲がりが原因でジョイント部が歪んでいる可能性もあります。 安全に確認できる位置であればチェックしておきましょう。
雨樋全体の詰まりについてはこちらも参考になります:
雨樋清掃の必要性と費用相場
業者が行う修理方法と工事の流れ
ジョイント部の漏水トラブルは「状態の正確な診断」が最重要です。 経験豊富な業者であれば、次のような流れで適切に修理を行います。
① 劣化した接着剤(シーリング)の撤去
古いシーリングをカッターで丁寧に取り除きます。 劣化したまま上から追加しても密着しないため、必ず撤去が必要です。
② プライマー塗布(密着のための下処理)
新しいシーリング材を密着させるため、ジョイント部にプライマーを塗布します。 これを省略すると、短期間で再び漏水が発生します。
③ 新規シーリング材を充填
空洞ができないよう均一に充填し、防水層を確保します。 ここが甘いと再発につながるポイントです。
④ 雨樋の変形や勾配の調整
ジョイント部の歪みが原因の場合、雨樋全体の勾配調整や支持金具の交換も必要です。
⑤ 試験散水で再発防止確認
補修後に水を流し、しっかり防水されているかを確認します。
支持金具が外れやすい原因についてはこちらも参考になります:
雨樋の勾配不良と改善方法
仙台市での修理費用の目安
ジョイント部の修理費用は劣化状況により異なりますが、一般的な目安は次の通りです。
- ジョイント部シーリング補修:8,000〜20,000円
- 雨樋部分交換(1〜2m):10,000〜25,000円
- 支持金具交換:5,000〜15,000円
- 雨樋全交換(20〜30m):80,000〜180,000円
部分補修で済むケースが多い反面、放置して劣化が進むと雨樋全体の交換が必要になる場合もあります。
雨樋交換の費用相場はこちらで詳しく解説しています:
雨樋交換の費用相場
部分補修では直らない?交換が必要なケース
「補修の流れ」について解説しましたが、実際の現場では 部分補修では改善しない状態も多く見られます。 特に仙台市のように強風・積雪がある地域では、雨樋の歪みや支持金具の変形が起きやすく、 ジョイント部だけ直しても再発するケースが少なくありません。
次のような場合は、雨樋全体または一部の交換をおすすめします。
- 雨樋が全体的に波打っている・たわんでいる
- 複数箇所のジョイントから水漏れが発生している
- 支持金具がサビ・変形して勾配が取れていない
- ジョイント部の劣化が繰り返し発生している
- 築20年以上で一度も交換していない
このような状態では、ジョイント部の接着剤・シーリングのみを直しても 再発する可能性が非常に高いため、調査結果に応じて 「補修」か「交換」どちらが総合的にコストが安いか を判断することが大切です。
雨樋ジョイント部の漏水を再発させないためのポイント
ジョイント部の水漏れは、ただ補修するだけでは再発の可能性があります。 仙台市の気候を踏まえると、以下の点を押さえることで長持ちさせることができます。
① 高耐候シーリング材を使用する
ホームセンターにある一般的なシーリングではなく、 雨樋専用・外装用の高耐候タイプを使用することで耐久性が大きく変わります。
② 金具のサビ・変形を定期的にチェックする
支持金具が歪むと雨樋本体も歪み、ジョイント部に負担がかかります。 年1回の簡易点検だけでも再発を大きく防げます。
③ 詰まりを放置しない
雨樋内部の落ち葉やゴミの詰まりがあると水位が上がり、 ジョイント部から溢れたり、逆流する原因になります。
仙台市の住宅は庭木が多く、詰まりやすい傾向があるため、 年1回の清掃をおすすめします。
詰まり対策について詳しくはこちら:
雨樋の落ち葉除けネット
仙台市での雨樋ジョイント補修・交換の費用相場
解説した費用をまとめると、以下が一般的な相場となります。
- ジョイント部シーリング補修:8,000〜20,000円
- 雨樋部分交換(1〜2m):10,000〜25,000円
- 支持金具交換:5,000〜15,000円
- 全交換(20〜30m):80,000〜180,000円
軽度の劣化なら補修で十分ですが、歪み・勾配不良・複数箇所の劣化がある場合は 交換の方が長い目で見るとコストを抑えられるケースも多いです。
雨樋の耐用年数や交換時期についてはこちらで詳しく解説しています:
雨樋の耐用年数と交換時期
まとめ|ジョイント部の水漏れは早期対応が最安になる
雨樋ジョイント部の漏れは「小さなトラブル」に見えますが、 放置すると外壁腐食・破風板の劣化・雨樋の歪みなど、 家全体に大きな影響を与える可能性があります。
仙台市は強風・降雪・凍結が多い地域のため、 劣化が他地域より早く進みやすい傾向があります。
「最近ポタポタしている気がする」 「ジョイントのつなぎ目が黒くなっている」 という軽度の症状でも、早期点検なら補修で済むケースが大半です。
kntリフォームでは、無料点検・写真付き診断・適正な見積もりを行っていますので、 お気軽にご相談ください。
部分補修では直らない?交換が必要なケース
「補修の流れ」について解説しましたが、実際の現場では 部分補修では改善しない状態も多く見られます。 特に仙台市のように強風・積雪がある地域では、雨樋の歪みや支持金具の変形が起きやすく、 ジョイント部だけ直しても再発するケースが少なくありません。
次のような場合は、雨樋全体または一部の交換をおすすめします。
- 雨樋が全体的に波打っている・たわんでいる
- 複数箇所のジョイントから水漏れが発生している
- 支持金具がサビ・変形して勾配が取れていない
- ジョイント部の劣化が繰り返し発生している
- 築20年以上で一度も交換していない
このような状態では、ジョイント部の接着剤・シーリングのみを直しても 再発する可能性が非常に高いため、調査結果に応じて 「補修」か「交換」どちらが総合的にコストが安いか を判断することが大切です。
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