仙台市で多い窯業系サイディング外壁とは?特徴・劣化症状・補修費用・工法・アスベスト問題まで徹底解説
仙台市や名取市で最も普及している
外壁材が窯業系サイディングです。
全国シェアは7割以上を占め、
戸建住宅の定番外壁材といえます。
「デザインが豊富」「工期が短い」
「初期費用が抑えやすい」という利点がある一方、防水性能は塗装や
シーリングに依存するため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
この記事では、窯業系サイディングの
主成分・製造方法・厚み・工法から、
劣化症状の見分け方・補修工事と
費用相場・クリア塗装の施工時期、
さらに直貼り工法と
通気工法の違い・アスベスト問題、
そして主要メーカー別の特徴まで、
仙台の気候を踏まえて
詳しく解説します。
目次
- 窯業系サイディングとは?
- 厚み・仕上げ・施工工法
- ジョイント&シーリングの要点
- 仙台の気候リスク(凍害・台風・積雪)
- 劣化症状の見分け方
- セルフチェック12項目
- プロの診断フロー
- 補修・リフォームの選択肢
- 窯業系サイディングのクリア塗装
- 直貼り工法と通気工法の違い
- アスベスト問題と調査義務
- 施工工程を徹底解説
- 費用相場と見積り
- 主要メーカーと代表商品
- 仙台市での施工事例とトラブル実例
- よくある質問(FAQ)
- まとめ・お問い合わせ
窯業系サイディングとは?
セメント・けい砂・繊維質を
主原料とした外壁材で、
工場で成形しオートクレーブ養生で
硬化させ、表面に塗装を施して
出荷されます。
耐火性能に優れ、施工性・デザイン性も高いため全国的に普及しています。
ただし防水は塗膜と
目地シーリングに依存します。
厚み・仕上げ・施工工法
- 厚み:
14mm〜21mm
(現在は16mm以上が主流) - 仕上げ:
塗装済み・親水コート・光触媒コートなど高機能品もあり - 施工工法:
旧来は直貼り、
現在は通気工法が標準 - 固定方法:
釘打ち・金具留め。
施工精度が耐久性に直結
ジョイント&シーリング
窯業系サイディングの最大の弱点は
目地シーリングです。
- 二面接着が基本
(三面接着は破断リスク) - プライマー選定の誤りは
密着不良に直結 - シーリングレス設計の商品も増加
仙台の気候リスク
- 凍害:
吸水した外壁が
凍結融解を繰り返し剥離・割れ - 台風:
強風雨がシーリング切れから浸水 - 積雪:
長期間雪が接触しカビ・苔発生
劣化症状の見分け方
- チョーキング(白い粉)
- 反り・浮き
- 目地の割れ・剥離
- 退色・色あせ
- カビ・苔
セルフチェック12項目
北側の外壁のカビ、
雨の日に色が濃くなる部分、
目地の痩せなどを点検することで
初期劣化を発見できます。
プロの診断フロー
- ヒアリング(築年数・工事歴・症状)
- 目視・打診
- 含水率測定
- 赤外線サーモ調査
- 散水試験・内視鏡
- 報告書と見積り提示
補修・リフォームの
選択肢
- 外壁塗装(シリコン・フッ素・無機)
- シーリング打ち替え(7〜10年周期)
- 部分補修(差し替え)
- 金属サイディングカバー工法
- 全面張り替え(30〜40年目安)
窯業系サイディングの
クリア塗装
デザインを活かしたまま防水性を
延ばせるクリア塗装は人気ですが、
劣化が始まると施工できません。
- 新築後7〜10年以内
(推奨5〜7年以内)が施工可能期間 - チョーキングや退色が
出ていると不可 - 透明塗料のため劣化を隠せない
直貼り工法と
通気工法の違い
直貼り工法は下地に直接張り付ける
旧工法で、結露・耐久性の問題が
多いため現在は推奨されません。
通気工法は外壁と下地の間に
空気層を設け、湿気を逃がす
現行標準工法。
仙台のような寒暖差地域では
特に必須です。
アスベスト問題と
調査義務
2004年以前の窯業系サイディングにはアスベスト含有の可能性があります。
2006年に全面禁止となり、
現在の製品には含まれていません。
- 2006年〜:
解体・改修工事の事前調査が義務化 - 2022年4月〜:
解体工事80㎡以上
/改修工事100万円以上
または500㎡以上は、調査結果を
労基署や自治体へ報告義務
含有が確認された場合は
特別管理産業廃棄物として処分が
必要で、費用が高くなる傾向が
あります。
撤去を避けてカバー工法を
選択する例も多いです。
参考リンク:
厚生労働省|アスベスト関連情報
環境省|アスベスト関連情報
施工工程を徹底解説
- 足場設置・養生
- 高圧洗浄
- 下地処理(クラック補修・反り調整)
- シーリング撤去・打ち替え
- 下塗り・中塗り・上塗り
- 完了検査・お客様立会い・引き渡し
費用相場と見積り
| 工事内容 | 仙台市目安 (税込) |
|---|---|
| 外壁塗装(30坪) | 80〜130万円 |
| 高耐久塗装 | 120〜160万円 |
| シーリング打ち替え | 15〜25万円 |
| 部分補修 | 5〜20万円 |
| カバー工法 | 150〜250万円 |
| 全面張り替え | 190〜270万円 |
主要メーカーと
代表商品
ニチハ株式会社
- 代表商品:
フュージェ・モエンエクセラード - 特徴:
意匠性と防火性能が高く、
東北での普及率が高い
ケイミュー(KMEW)
- 代表商品:光セラ・親水14
- 特徴:セルフクリーニング機能が
強み
旭トステム外装(LIXIL)
- 代表商品:AT-WALL
- 特徴:意匠性に優れデザインが豊富
神島化学工業
- 代表商品:
アートウォールシリーズ - 特徴:
独自テクスチャと高級感が強み
仙台市での施工事例とトラブル実例
- 太白区 築22年:
塗装+シーリング打ち替え
→ 115万円/12日 - 泉区 築28年:
部分補修+フッ素塗装
→ 145万円/14日 - 名取市 築30年:
金属サイディングカバー
→ 210万円/3週間 - 宮城野区 築35年:
全面張り替え
→ 250万円/1か月
よくある質問(FAQ)
- Q1:サイディングの寿命は?
A. ボードは30〜40年が
目安ですが、
立地や施工状態で変わります。 - Q2:直貼り工法の住宅は
どうすべき?
A. 内部結露のリスクがあるため、
通気工法への改修や早めの点検を推奨します。 - Q3:DIYで補修できる?
A. 小さなひび割れ程度なら
可能ですが、基本的には
専門業者に依頼を。 - Q4:火災保険は使える?
A. 経年劣化は対象外で、
台風・雪害など突発的災害時のみ
対象です。

まとめ|仙台市で
窯業系サイディングの
外壁リフォームを
検討中の方へ
窯業系サイディングは、日本で最も
普及している外壁材ですが、
仙台の気候では
劣化の進行が早まるリスクがあります。
直貼り工法・アスベスト含有の可能性
・シーリングの劣化など、
専門的にチェックすべきポイントも
多くあります。
デザインを維持できるクリア塗装や、
高耐久塗装・カバー工法など、
住宅に合った最適な方法を
選ぶことが大切です。
気になる症状があれば早めに点検を
行うことで、修繕費用を最小限に抑え、住まいの寿命を大きく延ばせます。
kntリフォーム
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