仙台市は台風や大雪、強風、紫外線
といった厳しい気候条件に
さらされる地域です。
そのため、屋根材は常に過酷な環境にさらされており、特にスレート屋根に「ひび割れ」や「欠け」といった劣化症状が目立つケースが多くあります。
2000年代以降、アスベスト(石綿)が
使用禁止になったことで普及したのが「ノンアスベストスレート屋根」です。
従来のアスベスト入りスレートと
比較して安全性が高い一方で、
強度や耐久性に弱点があり、
仙台市でも多数のご相談を
いただく屋根材です。
目次
- ノンアスベストスレートとは?
- 屋根材にひび割れが出やすい理由
- 仙台市で多いスレート屋根の劣化症状
- 修理方法と費用相場
- 塗装では解決できないケース
- 屋根カバー工法
- 屋根葺き替え
- 火災保険が使えるケース
- 信頼できる業者選びのポイント
- まとめと無料点検のご案内
ノンアスベストスレートとは?
ノンアスベストスレートとは、
アスベストを一切含まずに製造されたスレート屋根材のことです。
アスベスト規制により、
1990年代後半から2000年代にかけて全国的に普及しました。
メリットとしては以下が挙げられます。
- 人体に有害なアスベストを含まないため安心
- 軽量で耐震性に優れる
- 施工コストが比較的安価
一方で、デメリットも存在します。
- アスベスト入りに比べると強度が低く、割れやすい
- 凍害(凍結と融解の繰り返し)による劣化が進みやすい
- 表面がざらつきやすく、苔やカビが発生しやすい
屋根材にひび割れが
出やすい理由
仙台市でスレート屋根の
ひび割れが多い理由には、
以下の環境的要因が関係しています。
- 凍害:
冬の昼夜の寒暖差で水分が
凍結・融解を繰り返し、
ひび割れが発生。 - 台風や強風:
瓦や棟板金に負荷がかかり、
スレートが割れる・欠ける原因に。 - 積雪の荷重:
湿った重い雪によって屋根材が
歪み、ひび割れが発生。 - 経年劣化:
築15年以上経過した住宅では、
表面の防水性が失われ、
劣化が加速。
仙台市で多い
スレート屋根の劣化症状
ノンアスベストスレートは、
従来のアスベスト入りよりも耐久性が低いため、劣化症状が早く出やすい
傾向にあります。
仙台市で実際に多く見られる
劣化症状は以下の通りです。
- 表面の色あせ・チョーキング:
紫外線や雨風で塗膜が劣化し、
粉状に手に付く現象。 - 苔やカビの発生:
湿気や日陰の影響で繁殖し、
美観を損なうだけでなく
劣化を加速。 - ひび割れ・欠け:
台風や積雪、凍害で割れやすく、
雨漏りの原因になる。 - スレートの反り:
防水性能が落ちることで
水を吸収し、乾燥と膨張の
繰り返しで反りが発生。 - 雨漏り:
下地材まで水が回り込み、
室内への漏水・天井シミや
木材腐食につながる。
これらの症状を放置すると、
部分補修で済むものが大規模修繕や
葺き替えに発展してしまうため、
早めの対応が重要です。
修理方法と費用相場
修理内容 | 費用相場(30坪住宅) | 特徴・備考 |
---|---|---|
部分補修 | 3万円〜10万円 | 割れたスレート1〜数枚を交換 |
屋根塗装 | 50万円〜80万円 | 表面を塗装して防水性を回復。ただし割れ防止効果はなし |
屋根カバー工法 | 100万円〜150万円 | 既存屋根の上に金属屋根を重ねる。工期短め |
屋根葺き替え | 150万円〜250万円 | 既存屋根を撤去し、新しい屋根に全面交換 |
特に注意すべき点は、
屋根塗装をしてもスレートの強度は
戻らないということです。
表面の防水性能を回復させる効果は
ありますが、すでにひび割れや
欠けが進行している場合は
「再び割れてしまう」リスクが残ります。
そのため、ひび割れが
多発している場合は、塗装よりも
カバー工法や葺き替えの方が
長期的には安心です。
塗装では解決できないケースもある
塗装はあくまで表面保護であり、
補修ではありません。
仙台市のように寒暖差や積雪が
大きい地域では、塗装後も再び
ひび割れが生じるリスクが高いため、
根本的な解決にはなりません。
屋根カバー工法
(重ね葺き)
カバー工法とは、既存のスレート屋根を撤去せずに、その上から新しい
金属屋根材をかぶせる工法です。
費用を抑えながら耐久性を
大幅に向上できるため、
仙台市でも人気のリフォーム方法です。

メリット
- 廃材処分費が不要で、
葺き替えよりも費用を抑えられる - 金属屋根を重ねることで
防水性・耐久性が大幅に改善 - 断熱性・遮音性も向上
- 工期が短い(約1週間〜10日)
デメリット
- 屋根の重量がやや増える
- 既存屋根の劣化が
激しい場合には不向き
屋根葺き替え
葺き替えは、既存のスレート屋根を
すべて撤去し、下地から新しい屋根材に交換する工事です。
最も費用はかかりますが、
長期的な安心と
資産価値向上を見込めます。
メリット
- 下地材から新しくなるため、
最も耐久性が高い - 屋根の軽量化やデザイン変更も可能
- 30年以上安心して住める住まいに
デメリット
- 費用が高額(150万〜250万円)
- 工期が長め(2〜3週間)
火災保険が
使えるケース
スレート屋根のひび割れや破損は、
原因によっては火災保険が
適用される場合があります。
- 台風や強風でスレートが
割れたり飛散した場合 - 積雪や落雪で屋根材や
雨樋が破損した場合 - 飛来物が当たって
ひび割れが発生した場合
ただし経年劣化や
メンテナンス不足による破損は
対象外です。
保険適用を希望する場合は、
施工事例や報告書を提示できる業者に依頼しましょう。
信頼できる
業者選びのポイント

まとめと
無料点検のご案内
仙台市でスレート屋根に
ひび割れが見られた場合、
ノンアスベストスレートは特に
塗装しても再び割れてしまうリスクが高いことを理解しておきましょう。
軽微な破損であれば部分補修や
塗装で対応可能ですが、
劣化が進んでいる場合はカバー工法や葺き替えを選んだ方が
長期的に安心です。
台風や雪害による被害なら火災保険が使える可能性もあります。
まずは無料点検を依頼し、
正しい診断を
受けることから始めましょう。
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