「天井にシミが出てきた」
「クロスが浮いてきた」
「雨の日にだけ水滴が落ちる」
——こうした症状は
雨漏りの典型的なサインです。
しかし、雨漏りは見える部分だけで
判断すると誤診につながりやすく、
実際の原因特定は非常に
難しいのが実情です。
仙台市・名取市・宮城県内では、
梅雨時期の長雨や台風、
大雪による被害が多く、
建物の屋根や外壁、防水層に
負荷がかかりやすい地域です。
実際に
「天井にシミが出たのでクロスだけ張り替えたが、すぐに再発した」
というご相談も珍しくありません。
これは根本原因を突き止めないまま
表面的な修繕にとどまった結果です。

目次
- 雨漏り調査の主な方法
- 雨漏り診断士の役割
- 雨漏り調査の流れ
- 雨漏り調査の費用相場(仙台市の場合)
- 仙台市での雨漏り調査事例
- 雨漏り調査業者の選び方
- 雨漏り診断士がいる業者を選ぶメリット
- まとめ
- 関連リンク
なぜ雨漏りは
原因特定が
難しいのか?
雨漏りは「発生箇所」と「原因箇所」が
一致しないことが多いのが特徴です。
たとえば、リビングの天井にシミが
出ても、実際の浸入経路は
屋根の棟板金や外壁のサッシまわりであることも少なくありません。
水は重力だけでなく
毛細管現象によって
横方向にも移動するため、
原因を誤ると修理しても
再発してしまいます。
また、天井裏や壁内は
普段見えない場所のため、
目視だけでは
判断できないケースが大半です。
そのため、「雨漏り調査」という
専門的な工程が必要になります。

仙台市の
気候と雨漏りリスク
仙台市は太平洋側に位置し、
気候的に以下のような
特徴があります。
- 梅雨:
6〜7月にかけて長雨が続き、
屋根・外壁のひび割れから
水が浸入しやすい - 台風:
秋口に接近する台風で
強風・豪雨による被害が
発生しやすい - 降雪:
冬季は積雪や雪解け
水による屋根材・雨樋の負担増 - 寒暖差:
凍結と融解の繰り返しで
シーリング材や防水層が劣化
このような自然条件から、仙台市では「築15〜20年を過ぎると雨漏りリスクが一気に高まる」と言えます。
特に台風後・大雪後は、外観では
無傷に見えても内部に
浸入していることがあるため、
早めの調査が重要です。
自分でできる
応急チェックの限界
もちろん、住まい手自身が
簡単なチェックを行うことも有効です。例えば以下のような方法があります。
- 雨の日にシミやクロスの浮きが
広がっていないか確認 - ベランダの排水口(ドレン)に
詰まりがないか点検 - サッシまわりのシーリングに
ひびがないか確認
しかし、これらはあくまで
一次チェックに過ぎません。
屋根に上がって確認するのは
危険ですし、原因特定には散水試験や赤外線サーモなど
専門機材が必要になります。
そこで重要なのが
「雨漏り診断士」による調査です。

雨漏り調査の主な方法
• 目視調査:
屋根・外壁・ベランダの劣化を直接確認
• 散水調査:
ホースで水をかけて浸入箇所を特定
• 赤外線サーモ調査:
温度差で浸入経路を可視化
• 発光液調査:
夜間に特殊液を用いて確認

雨漏り調査の流れ
- ヒアリング
(雨漏りした時期・頻度・部位) - 現地目視調査
- 必要に応じて散水やサーモ調査
- 原因特定と写真付き報告書
- 修繕提案(複数プラン提示)
雨漏り調査業者の選び方
• 外装劣化診断士・雨漏り診断士が
在籍しているか
• 調査のみ対応可能か
(工事契約を急がせないか)
• 散水・サーモなど調査機材を
持っているか
• 報告書・写真を残してくれるか
• 地域密着
(仙台・宮城の気候特性を
理解しているか)
